こんにちは。
神奈川県高座郡寒川町小動の田中大工店です。
木の表情ってご存知ですか?
木に表情?
木には表情があります。
どんな事を言うの?と思っている方に5つ皆さんがもっとも色々な場所で良く聞く表情を説明します。
まずスタートとして
同じ模様の木は1本もなく、木目も同じものは1つもない
これをご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょう。
木は1つ1つが全部違う=普通なのです。
・香り
・触覚
・視覚
これらの人間の感覚に答えてくれるのが「木」です。
その木の表情5つご紹介していきますので木を見る機会があれば
「あれ?これはどういう表情かな?」
と楽しみながら木の良さを知っていただけると嬉しいです。
それでは5つご紹介。
柾目(まさめ)
丸太の中心を縦に切ると真っ直ぐ平行な木目が現れます。これを「柾目」(まさめ)と言います。
(真っ直ぐにせんが見えます)
逆に中心からズレた外側(樹皮側)に近い部分を切っていくと「板目」(いため)と呼ばれます。
(山型の木目になります。)
同じ丸太でも切る場所によって木目が代わり表情が違います。
もちろんですが同じものは1つもないです。
柾目の使い方として一般的なのが高級感を演出する時などに使用されます。
節あり(ふしあり)
樹木の枝は日の当たらない下の方から枯れ落ちます。
「節」はその落ちた枝の痕跡。
人の手で早めに枝を落とすと節はできませんが、手入れが行き届かなかった木には沢山の節が現れます。
節ありの使い方で多いのが自然の風合いをそのまま使いたい方に人気です。
源平(げんぺい)
板の色が赤系と白系にはっきりと分かれているものを「源平」と言います。
「源氏の白旗、平氏の赤旗」がその由来と言われています。
色の差が激しいと価格は安くなります。「スギの源平」と言えば昔から価格の安い板の代表です。
使い方として時間と共おに同じトーンになってくるのでどんな場所にでも合います。
節埋め(ふしうめ)
木の中に残っている節(枯れ枝がそのまま木に埋もれたもの)は「死節」(しぶし)と呼ばれます。
死節を残したまま板に加工するとその節が抜けて板に穴があきます。
この穴を別の木で埋めたものが「節埋」(ふしうめ)です。
使い方としてセンスが光る部分になるので使い方によってはより楽しくアレンジが出来ます。
皮付き(かわつき)
あえて樹皮をつけたまま使う木=「皮付き」(かわつき)「耳付き」(耳つき)と言います。
木の存在感が一層際立つ使い方です。
使い方として、中には枝が付いたままのものもあり、ワイルドな印象です。
まとめ
木の表情は色々ありますが
大まかに分けて5つご紹介しました。
木の良さは
・香り
・触覚
・視覚
全部の感覚に答えてくれる木は素晴らしい自然の力だと言えます。
同じものが1つもないのも魅力があり
その木の存在に私たちは心が癒されて、豊かな暮らしが出来ます。
木のある空間は心にも環境にも素敵な空間となります。
ぜひ家の中に「木を取り入れた生活」をして
木の魅力を楽しんでいただけたらと思います。