木の強さと質を決めるものは何?明確な基準を解説!

雨が多く、台風などの時期になると「木が弱い」といイメージの報道などを見る機会が増えてきます。

木で家を作るときどうなの?

木は本当に弱い?

木に何か基準はあるの?

そう思った方はぜひ明確な基準があることを知って「木のある暮らし」をぜひ楽しく心地よく過ごしていただきたいと思います。

木の強さと質を決める基準を簡単にわかりやすく解説していきます。

目次

ヤング係数(木の品質)

写真引用:岸田材木株式会社

ものの強さを表す指標で、外部から力を加えた時の変形しにくさ(曲がりにくさ)

これを数値化したものを「ヤング係数」と言います。

E50、E70など 単位[E]で表します。

例:梁に使っている木が、重みに耐えかねてたわんでくれば、床がたわんだり、建具が開きにっくくなったりします。

木の強度=家全体に関わる重要な要素

ヤング係数は、檜や松などの樹種ごとになんとなくわかっていますが、1本ずつちゃんと計測して知っておきたいです。

含水率と乾燥

木が内部に含んでいる水分の比率=含水率と言います。

山に生えている木の含水率は、多いもので200%もあります。

その木を家づくりで使用するには十分乾燥させて

15%程度まで含水率を下げなければなりません

水分が多いままの木で家を建てると、完成後に乾燥が進み木の良さや太さが縮んで骨組み全体に悪影響を与えます。

JAS企画(木の品質を決めるもの)

食品の成分などに基準を設けているJAS企画ですが、意外とご存知の方も少ないですが

木材にも基準があります!

ヤング係数や含水率について、あらかじめJASで等級が数値化されているのです。

この基準をクリアしたものが、いわゆる「JAS材」と呼ばれる木材です。

残念ながら市場での流通量はあまり多くありません。JAS材を出荷するための手続きの手間やコストがネックとなり、なかなか認定工場が増えていないためです。

でも!「木の家を建てたい」と思ったら、品質がしっかりと明記された木材で作りたいと思います。

流通が少ない現在の状況を解決するには

使う側も大きく声を上げて認定工場が増えるように国産材の流通を促進していくことが大切です。

まとめ

木の強さを決める「JAS材」

「いい木の家は、いい木材でできている」

いい木材=何か?

自分がメンテナンスも愛せる家。

毎日居心地が良い、心地よい暮らしを過ごせる家

今建てられた家も大切に心地よい木のある空間を大切に

国産材、良い木材を使って国産材を応援していただきたいと思います。

良い木材=どんな木材か!

木を知って楽しく木を取り入れた生活を過ごしてほしいと思います。

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